ちきりんが選ぶ韓国ドラマ トップ10

韓国ドラマが好きだというと、「お勧めドラマは?」とよく聞かれるので、今日は、自分なりに気に入っているドラマをまとめておきます。

こういうエントリを書くのは勇気が要ります。韓国ドラマ嫌いの人には「うげげ」だし、韓流ファンの人にはそれぞれ相当のこだわりや強烈な好みがあるので、「なんでアレが入ってないの?」的な不満が生まれます。

とはいえ、これこそ「個人の趣味」なので、「ほー、そういうのが好きなのね」くらいにお見逃しください。なお、ちきりんは宮廷モノや時代劇を(日本のも韓国のも)観ないので、それらが含まれてないのはランキング外、というより「観てないから」です。


★★★


第1位 「ソウル1945」
社会派ちきりんとしては、やっぱりこれがイチオシです。日本の占領時代から独立、その後の朝鮮戦争の間に、ごく普通の人達が歩まなければならなかった人生の過酷さに驚きます。純粋な恋愛ドラマとしても楽しめるのですが、同時に歴史の勉強、文化の勉強にもなります。

ソウル1945 DVD-BOX1

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第2位 「魔王」
主役のひとりであるチュ・ジフン氏の演技がすばらしいです。もちろんオム・テウン氏の演技もすごいのですが、この作品に限って言えば、チュ・ジフン氏の演技は出色のデキ。シナリオも恋愛ものという側面に加え、サスペンス、人間模様が巧く融合されており、いわゆる「質の高いドラマ」に仕上がっています。(日本語リメイク版もあるのですが、比較にならないくらいオリジナルの方がよいです。)

魔王 DVD-BOX 1

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第3位 「オールイン」
アメリカの裏社会から韓国の裏社会、カジノ業界まで描こうとしたスケールの大きいドラマです。ごく最近まで韓国という国がおかれていた状況もよくわかります。最下層から這い上がりつつも誠実さを失わない主人公のキャラがすばらしいのと、脇役がみんな個性的でドラマに奥行きがあります。これみると済州島に行きたくなりますね。

オールイン DVD-BOX 1

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第4位 「火の鳥」
主演女優のイ・ウンジュ氏の演技が、迫真に迫っていて大好きです。若いのに本当に巧い女優さんですが、このあと自殺で亡くなられています。
あとはシナリオがいいのでしょう。早めに展開が見えてしまうドラマが多い中、これは「どちらの男性と結ばれるの?」かが最後までわからず、最終回まで楽しめました。運命のねじれが哀しいです。

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イ・ウンジュさんの主演映画「スカーレットレター」も壮絶な映画でした。そちらの感想はこちらの過去エントリをどうぞ。



第5位 「美男ですね」
主役のチャン・グンソク氏が演じる主人公があまりに(いろんな意味で)カッコイイです。振られ役のチョン・ヨンファ氏もイケメンすぎるでしょ、という「かわいい男の子を愛でて楽しむドラマ」なのですが、他の同じようなドラマに比べて、音楽の使い方と漫画的なテンポがすばらしいため何度でも見てしまいます。

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第6位:「バリでの出来事」
主演のひとり、ソ・ジソプ氏は、ものすごく味のある表情と演技をする俳優さんで、お気に入りです。ドラマは「韓国ってホントにここまでの貧富の差があるの??」と半信半疑で見ていました。ロマンスだけでなく、「貧しいってこういうこと??」みたいなドラマです。初回と最終話を海外ロケで撮るという(一昔前の)韓国ドラマのため、最終話がイマイチ唐突です。

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第7位 「京城スキャンダル」
日本が占領していた時代のソウル(京城)時代の風物(女性の洋服など)がめっちゃおしゃれです。アニメチックなテンポもいいし、主役の4人が「イケメン&美女」と、「漫画チックでかわいいふたり」という対比で、一粒で二度美味しいドラマに仕上がっています。日本の韓国占領時代についても、気軽にいろいろ勉強になります。

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第8位 「美しき日々」
イ・ビョンホン氏演じる、主人公の室長のかっこよさに悩殺されます。ちきりんが韓流ドラマにはまるきっかけとなりました。主人公が白血病になって骨髄移植が必要になるという、この当時の王道の展開です。

美しき日々 DVD-BOX 1

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第9位 「白夜 3.98」
1998年制作のドラマなのでめちゃ古いです。北朝鮮のスパイがロシアや中国、韓国を舞台に、核兵器や武器輸出、偽札作りを巡って命がけで暗躍するというドラマで、スケールが壮大、かつ、社会派であり、ちきりんは大変興味深く観ることができました。イ・ジョンジェ氏、シン・ヒョンジュン氏など個性派俳優さんの好演も光ります。(“IRIS”の百倍おもしろい・・)

白夜 DVD-BOX

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第10位「初恋」
1997年のドラマで、ペ・ヨンジュン氏が主役です。これでもかってくらい貧富の差がある当時の韓国を舞台に、貧しい家の兄弟と、資産家のお嬢さんの初恋が、家族模様とともに描かれます。ものすごい視聴率が高かったらしいので「君の名は?」的なドラマだったのかもしれません。

韓国の昔のドラマで、これ系のもの(貧富の差と、人生で手に入るもの、入らないものが絡んだドラマ)は、どれも出来がよく、考えさせられるし、切なくなるものが多いですね。

特にこのドラマは、事実上の主役であるペ・ヨンジュン氏と、恋愛ストーリーの主役であるその兄とを分離したことで、話に奥行きがでています。誰も悪くないのにどんどん不幸になる家族。。。途中から「一話たりとも見逃したくない!」と思うようになりました。終わり方も余韻を残すいいシナリオ。名作です。

初恋 DVD-BOX 1

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(今までは下記が10位でしたが、「初恋」を見て、これをトップ10に入れよう!と思ったので、下記は圏外となりました)

第11位「サラン」
これも1998年と古いドラマです。タイトルが「愛」と“そのまんま”なんですが、男女の愛はもちろん、不倫愛、親子愛、執着や友情との境にある愛など、タイトルどおり愛の種類をすべて描こうとする“愛の百科事典”みたいなドラマで、その壮大な試みに感動しました。

このドラマ、第一部と第二部に分かれており、男性側主役は同一人物なのですが、ヒロインが変わります。前半のヒロインは「かなり年上のバツイチ・子持ち女性」、後半のヒロインは、若い女の子です。

実はドラマ開始後、視聴者から「若い独身男性と、年上の子持ちバツイチ女性の恋愛ドラマなんて倫理に反する!」という抗議が殺到し、その結果いきなりヒロインの年上女性は死亡することとなり、ドラマが二部構成になってしまったらしいのです。「韓国社会って、そーなのかー!」ということで、内容以上に衝撃を受けました・・・。

LOVE サラン DVD-BOX I

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やっぱり「なにかしら社会派的な話題」を含むものが気に入っているみたいですね。

というわけで、これからも韓国ドラマを楽しみたいです。


おほほほほほー


過去の韓流関係エントリ