三菱一号館美術館

丸の内の三菱一号館美術館で行われてる「名品選2013 近代への眼差し 印象派と世紀末美術」という展覧会を見てきました。

→ 三菱一号館美術館ウェブサイト

ここってビル自体がすごくて、1894(明治27)年に「三菱が丸の内に建設した初めての洋風ビル」なんです。


ご存じのように「丸の内=三菱村」なわけですが、その発祥の地みたいなビルなわけ。だから名前もそのまんま「三菱一号館」

設計は、日本が開国してすぐに政府が招聘した英国人建築家のジョサイア・コンドル氏。現在のビルはきれいに再現されてて、中に入るとほんとーに「財閥のビルーーー!!!」って感じです。(表現力が乏しくてすみません)


年に数回、結構いい感じの展覧会をやってるんですが、今回は所蔵作品の展示らしく・・・「こんなもん、持ってるのか、三菱家(てか、岩崎家かな)、すごすぎるだろ」って感じのコレクションです

ルノアールの「長い髪をした若い娘」、ルドンの「グラン・ブーケ」、ロートレックの「メイ・ベルフォール」と「メイ・ミルトン」のリトグラフのセットとか・・あー驚いた。

セザンヌの「リンゴとテーブルクロス」(よくあるセザンヌの果物の静物画)も、パリのオランジェリー美術館とかに展示されてても全く見劣りしないレベルの良品。

その上、油彩もリトグラフも版画も保存状態が半端なく素晴らしい。個人の(一族の?)コレクションでここまで完璧に保存できるのなーと心底感心しました。

ほんとーに財閥ってスゴイ。


年明けまでやってるようなので、お近くの方でお好きな方はぜひどうぞ。金曜日は20時までやってるみたいです。

都美術館や国立美術館がやってたら大混雑になるような内容だと思うのだけど、ここの美術館はいつもすいてて、それもなんだか不思議です。

いいもの観せていただきました。
展示作品はこちら → 名品展2013ウェブサイト


おほほほほー


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