重要な注意
ちきりんは医師でも専門家でもありません。傷の治し方、特定商品の使い方に関しては(このエントリではなく)商品に添付の説明書などをよく読んでその指示にしたがってください。
1週間くらい前、親指を怪我しました。スライサーでたまねぎの薄切りを作っていて、指先をいっしょにスライスしてしまったんです。危ない器具だと認識していたし気をつけていたのに・・・
「切った」というレベルではなく、指の一部をスライスしてしまったので血が吹き出しました。「血が出てる」ではなく「血が吹き出てる」感じ。血が大嫌いなちきりんは気絶しそうなくらい怖かったです。
すぐに水道水で傷口を洗ったあと大量のペーパータオルで傷口を押さえ、指(手)を心臓より上に掲げながら、輪ゴムで指の根元をぐりぐり巻きにしました。みるみるうちにペーパータオルに血がにじみます。
(後から勉強したところ、「指の根元など心臓に近いところを縛る」のは止血目的としては間違いだそうです!)
数分後、ずっと抑えているのは大変と気がついたのでバンドエイドを探してきて3重に貼り、その上からペーパータオルを巻きつけて輪ゴムで止める方式に変更しました。
その過程であちこちに血が付いてさらに泣きたくなりました。でも仕方ない。手を上にあげたまま30分。その間、「うげうげ」と思いながら血の飛び散った台所を片付けました。うげうげ
一瞬、「病院にいく?」と思ったけど、縫わない限りは病院に行っても消毒と止血しかやることはないのでしばし待機。
途中で親指が青くなってきたので、「これって、指が死んだりしないでしょうね・・・?」ということで、左手だけでネット検索。「30分に1分くらいは、縛りを緩めたほうがいい」と書いてあったので、指示通りに30分に一回、輪ゴムを緩め・・・(繰り返しですが、この処置は間違いらしい)
かなり時間がたってから、キズを洗おうとペーパータオルをはずしたのですが、またしても少なくない血が・・まだ止血できてない。。。結局、その後も数時間、手をかかげて「うえええええええんん!!!」状態ですごしました。
その後、家にあるバンドエイドが少なかったのでドラッグストアに行くことにしました。そこで見つけたのが、こちらの商品だったんです。
BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド ふつうサイズ 10枚 管理医療機器
- 出版社/メーカー: ジョンソン・エンド・ジョンソン
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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同じメカニズムの商品。こっちのほうがやや厚手です。
- 出版社/メーカー: 阿蘇製薬
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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切り傷の治し方といえば、これまでは止血の後、「消毒して、化膿止めを塗って治す」のが基本だったと思いますが、これらの商品は「消毒もせず、化膿止めも塗らず、自然治癒力を利用して治るのを早くする」という方式。
具体的には、傷口からでてくる体液を傷口付近に保持し、その体液のもつ自然治癒力で治すらしい。かさぶたができず、治りが早く、痛みも少ない、とのこと。
こういう方式のものがだいぶ前に発売されていたのは知っていたのですが、今まで使ったことがありませんでした。で、この際だから試してみようと思い買ってみたのです。
試してみた上での感想は、→ めっちゃいいよ、コレ!
その1:確かに治りが早く、痛みが少ない。
かさぶたができる通常の傷の治り方とはちょっと違う。巧く説明できないけど。最初の出血具合からは想像できなかったほど早く治りつつあります。
その2:貼ると、ほとんど水が入らないので家事がしやすい。
傷口を乾かさないように密閉するタイプのため、今までの絆創膏とは密着度(密閉度)が全く違います。説明書には、最長で5日間貼りなおす必要がないと書いてありました。体液を保持するほうが大事なので、あまり貼りなおさないほうがいいということのようです。
特に水を扱うことの多い家事担当者には、洗い物をしてもぶよぶよにならず、キズに水が触れない上に、張りなおしも不要というのはとても便利です。きちんと貼っておけばお風呂に入っても大丈夫。(イメージとしては薄いシリコンって感じで、あまり水を吸いません。)
その3:ふつうの絆創膏より押さえる力が強いので、止血力も高い。
特にクイックパッドのほうが厚手で押さえる力が強いです。血が止まっていない最初はこれを使い、血がとまったら薄手のキズパワーパッドを使うと(目立たなくて)いいかも。
その4:消毒薬や化膿止め軟膏が不要で、貼りなおし回数も少ないので、コストパフォーマンスも悪くない。
一箱に6枚程度で600円と一見した値段は高いのですが、一度貼ると数日使える(たいていの傷なら一枚で終わりにできるはずだ)し、化膿止めの軟膏も消毒薬も不要なので、ケガ一回あたりの費用としては高くないと思います。サイズがいろいろあるので検討してみてください。
というわけで、よく手を切るおっちょこちょいの人や、子供やお年寄りがいて手軽に止血することが大事なご家庭には常備しておくといいと思いました。あと後日、靴擦れに使ったらすごくキレイに(しかも痛まず、早く)治りました!
説明書等に書いてありますが、この商品、消毒液や化膿止めとは併用できません。(おそらくそういう薬剤が、体液がもつ自然治癒力を殺してしまうんだと思います。)だから、傷は水で洗うだけ。その後はこの商品を貼るだけです。
一般の絆創膏でも同じですが、その際、ガラス片や細菌(土いじりをしてたとか)が残らないようよく傷口を洗ってから使いましょう。
またキズは経過をよくみて、化膿の兆候がないか、痛みが続かないことなど確認しましょう。詳しくは取り扱い説明書や、メーカーHPをよく見てください。
あと、「キズからでてくる体液の力」を活用するので、怪我をした翌日から使い始めるのはできません。キズ口が乾いてしまった後や、かさぶたができかけたら、使えないみたい。「ケガをしたらすぐに体から治癒力をもつ体液がでてくるから、それをソッコーで利用して治す!」という方式のようです。
いずれにせよ、非常によい商品だと思いました。なんか、こういうふうに技術が進んで、実際に生活が便利になるのはすごいよねー。ちきりんもこれからは財布の中や自宅に常備する予定です。
おほほほほー!
追記)何人かの方からTwitterでこのサイトを御紹介いただきました。一見あやしくみえましたが、なかなか「なるほど!」でした。→ http://www.wound-treatment.jp/
サイト管理者の医師の方が書かれた本もでています。
傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)
- 作者: 夏井睦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/06/20
- メディア: 新書
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ほーなるほどねって感じでした。
おほほほほー