インチョン空港

韓国ドラマでは東アジアの現代史や日韓関係について学ぶことの多いちきりんですが、もうひとつ学んでいるのが“職業”とか“業界の仕組み”です。韓国ドラマって主人公の働く業界を説明的に描く“業界宣伝”みたいなドラマが多いんです。

主人公が脚本家でテレビドラマの作られ方が学べたり、舞台がテレビショッピングの会社で、ああいうビジネスの裏側がビビッドに伝えられたり、とても興味深い。


今見ているエア・シティというドラマもそういう観点で学ぶことが多い。ご存じ、韓国が誇るアジアのハブ空港、インチョン(仁川)国際空港を舞台にしたドラマです。


エア・シティ DVD-BOX I

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★☆☆☆☆  (ドラマのストーリー自体は全然おもしろくないので星はひとつ・・)


これをみていると、インチョン空港の宣伝でしょ?みたいな場面も多い。どれだけ先進的なシステムでどれだけ効率的に航空需要をさばいているか、が延々と語られる。


「インチョン空港は最も成功した国家事業との評価を得ています。世界143の都市と結ばれた我が空港は、貨物輸送世界2位、利用客数世界10位、空港サービス評価世界1位に選ばれた世界のトップ空港です」というプレゼンまで(ストーリーの中に)含まれてます。韓国がいかにこの空港を誇りに思っているかビンビン伝わってきます。

空港運営室長が主役だから、彼女があちこち見回る、という設定で、空港の裏側まで全部説明してくれて(しかも実写だから)とてもおもしろい。荷物の運ばれ方、麻薬や犯罪の取り締まり方、水や電気のエコシステムなどなど・・


ドラマには空港の社長以下、幹部達の会議の場面もあって、そこで交わされる会話がまたおもしろい。

「日本と中国に挟まれ伸びずに終わるか、地理的特性を活かし世界有数の空港になるかはルート開発が鍵になる。」

「IMF危機で世界の航空各社はこぞって(インチョン空港から)引き上げてしまったが、再び就航させることができるかどうかが問題だ」

とかね。


とある航空会社がアジアでどの空港に就航すべきか検討するって時の、主人公の科白はこんな感じ・・

「チーフは空港視察のスケジュールを組んで!この空港を強く印象づけるのよ!」

「IMFの後、いかに韓国が強くなったか、韓国企業の南米進出がいかに多いか、年間の海外旅行者、留学生の数まで細かく数字を出して!」


この室長はアメリカの大空港で働いていたんだけど、仁川空港のために引き抜かれてきた女性、という設定です。まさに大量の留学生を実力主義で抜擢して国際競争力向上を目指す韓国の産業界!!


「我々のライバルは浦東空港と関西空港よ。彼らの協議の状況も探って!」

「副社長は韓国人だけど中国寄りの人よ、愛国心に訴えてもだめ、韓国に好意的だと甘く見ないで!」とかっこよく檄を飛ばす。


交渉の途中で、海外の航空会社の副社長が「日本の空港システムと中国の低価格、仁川空港に勝ち目はないのでは?」と言う。すると室長は毅然と反論する。「私たちの空港が日本のシステムに負けているとは思いません!」



関空、がんばれよぉ!


おほほほほー